看護師一日の消費カロリーを数値にしてみたらとんでもなかった!
看護師の仕事は大変といわれるけど、一体何が大変なのか。
移動介助が多い!
長時間勤務(夜勤)!
立ち仕事!
であることなど…まずは、身体的な負担!
(もちろん精神的な負担もね)
しかし、実際にどのくらいの運動量なのか、カロリーをどのくらい消費しているのかということはあまり知らない。
以前、
病院勤務を辞めてからめっちゃ太ったんだけど~!
ってツイートをしたけど、病院勤務ってだけで相当な運動量であることをつくづく感じる。
病棟常勤辞めて1年半でめっっっちゃ太ったのだけど。
— しらいしゆみか@看護師ライター(7/15夜担) (@yumika_shi) 2018年2月3日
食べる量はむしろ減ったはずなのに、ほんと病棟勤務ってやばいな。
清拭・オムツ介助→ダンベル
移動介助→体幹、スクワット
病室とナースステーション往復→ウォーキング、バイク
入浴介助→サウナ、岩盤浴
1年前の写真見て凹む。゚(゚´ω`゚)゚。 pic.twitter.com/6axZZygrAn
巷では、METs(メッツ)という身体活動と運動の強度を表すものがあり、
- 何もしていない状態が【1】
- 一般的なデスクワークでは【1.5】
- 看護師の仕事は【3】
とされている。
聞きなれない人からすると「はい?」って感じかもしれない。
看護師はデスクワークより2倍は動いているってことはこれだけでもわかるんだけど、どのくらいすごいことなのかいまいちピンとこない。
そこで今回は看護師の大変さ、主に運動量と消費カロリーをもっとわかりやすく数値として調べてみることにした!
(ただ単に思いついただけ笑)
これだけ運動量があって、カロリーをこれだけ消費しているんだよ!
って伝えたほうが、より説得力があると思うからだ(笑)
ちょっと計算とか自信なかったので、リハさんにもチェックしてもらったよ(^^♪
それでは、いってみよ~!!
看護師一日の歩数から移動距離を考える
以前、興味本位で業務中に万歩計をつけてみたことがあったけど、
- 日勤で平均1万歩
- 夜勤(2交代)で平均1万8000歩
であったことを思い出した。
(二次救急病院、60床の整形外科などの混合病棟、看護師配置日勤9~10人、夜勤4人のとき)
まずは、ここから計算してみたいと思う。
歩幅の計算方法は以下の通り。
- ゆっくり歩き 身長×0.37 (もしくは2足分)
- 普通歩き 身長×0.45 (もしくは2.5足分)
- 早歩き 身長×0.50 (もしくは3足分)
参考サイト:WWJJ : ウォーキング & ジョギング
私の場合、身長150㎝でけっこう早歩きだと思っている(旦那と一緒に歩いていても置いてくほど)ので、早歩きで計算してみた。
150×0.50=75㎝(歩幅)
日勤1万歩→7㎞500m(移動距離)
おーい、てーへんだー!!
日勤だけで7㎞500mも歩いてるよー!!
(もちろん職場や診療科等の差はあるけどね笑)
7㎞500mといったら、東京駅から直線距離で池袋駅まで(山手線でいったら反対側)なんだって!
引用:2点間の直線距離がわかる距離計算サイト(GoogleMap対応)
これが夜勤になると…
150×0.50=75㎝(歩幅)
夜勤1万8000歩→13㎞500m(移動距離)
夜勤では東京駅からディズニーシーほどの距離歩いてるよー!!
引用:2点間の直線距離がわかる距離計算サイト(GoogleMap対応)
東京駅で京葉線まで乗り換えで歩くのだってかなり苦痛なのに(千葉県民あるある)、それが舞浜よりも遠い距離を歩いているとは…(笑)
ま、万歩計って動いた時にもカウントされるから、この辺りは目安としてね。
移動介助などの業務を置き換えて消費カロリーを計算
出典:車椅子に移乗しているイラスト🎨【フリー素材】|看護roo![カンゴルー]
まず、METsを使って消費カロリーを計算する方法がある。
METs(メッツ)から消費カロリーを計算するには
消費カロリー(kcal)=1.05×メッツ×時間×体重(kg)
の簡易計算を使って計算することができます。
これに私のパターン(看護師の仕事で9時間拘束勤務、当時のもの)を当てはめると、
1.05×3×9×50=1417kcal
となる。
ただし、これは活動した時間で消費した全体の数値。
安静時の1METs分(472kcal)を引いたものが、運動によって増えた消費カロリー(ここでは945kcal)となる。
この消費カロリーは看護師の仕事全般的な平均値とでもいう感じ。
看護師の仕事といっても、診療科や病棟、病院によってさまざま…
なので、より細かく業務に当てはめて計算してみた。
方法としては、歩行や移動介助、処置、記録なども含めて近い動作のものに置き換えて簡単に計算。
当時は整形外科だったので、おむつ交換や移動介助、トイレ介助、入浴介助なども多く、おおよそこのくらい動いてるかなと考えて当てはめた。
(目安として参考にしてね)
↓日勤の場合
こちらのサイトを引用:運動消費カロリー計算女性用
- 階段を上がる:検査や手術の送り迎えなどで階段使うこともあり。
- 座位での会話・電話・食事:昼食時やステーションで座って仕事するとき。
- 身支度・洗面・トイレ:処置ごとに手洗いするし、トイレ1回は行くから。
- 掃除(ゴミ捨て・リネン交換):日々のステーションの掃除や処置の片づけなども含めて。
- 皿洗い:使用後のトレイとか経管栄養などの物品とか洗うこともある。
- 立ち仕事(店頭・工場など):これがメイン。9時間拘束勤務だとして、合計1時間半は歩いている計算、そのうち3時間は立っているだけかなという。(すごい単純計算だけど)
- 車椅子を押す:整形外科なので、検査や手術時以外にもトイレ介助や食事時など含めると、このくらいの時間は使っていると思う。
- 荷詰め作業、軽い荷物運び:これは点滴や処置の準備、処置介助などに当てはまるかな。
- 運搬(重い負荷):清拭とかおむつ交換、移動介助、入浴介助とか。一人でやるときもあった。
そして、計算のボタンを押すと…
じゃん!!
これが夜勤になると…
それぞれ基礎代謝量1180kcalを引くと
- 日勤の消費カロリー991kcal
- 夜勤の消費カロリー1254kcal
こりゃ夜勤明けにドカ食いするのわかるわ!
そして、あれだけドカ食いしても太らないのもこのせいか…
(若さもあるね笑)
ちなみに、この消費カロリーもピンとこない人向けに、食品にするとどのくらいのカロリーなのか調べてみた。
消費カロリー分を食品に当てはめるとものすごい!
夜勤の消費カロリー1254kcal相当のもの。
- ビーフカレーライス(1100kcal)約1皿
- 焼きそば(602kcal)約2皿
- ショートケーキ(398kcal)約3個
- ジョッキビール(202kcal)約6杯
参考:カロリー早見表 | 最新情報 | ヘルシーネットワーク
すごい大雑把な計算だけど(笑)
食品に置き換えて考えるとなかなか凄まじい量であることがわかる。
結論:やっぱり看護師一日の消費カロリーはとんでもなかった!
出典:看護師が腕を組んで悩んでいるイラスト🎨【フリー素材】|看護roo![カンゴルー]
看護師の仕事(病棟勤務)では、このくらいの身体的負担があることがわかった。
(私のケースだけども笑)
- 日勤では1万歩(距離にして7㎞500m程度)歩き、991kcal消費
- 夜勤では1万8000歩(距離にして13㎞500m程度))歩き、1254kcal消費
看護師ってこれだけ長時間立ち仕事で、動いて大変なんだということがより目に見えてわかった気がする。
同じく看護補助者や介護士でも当てはまりそう。
病院勤務後のドカ食いは、もうしゃ~ないよね。
だって、これで週5日は働いているんだから、1週間、月で計算したら飛んでもない消費量…!
けど、転職をして病院以外の職場に移った場合、同じような食生活を続けるのは危険。
(私が身をもって証明する)
どうりで週1~2回ジムに通うくらいじゃ痩せないわけよね(笑)
今回は看護師の身体的負担の部分に注目してみたけど、今度は精神的負担を目に見えた数値として調べてみたいね!!
それでは~!
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