看護師1年目~3年目でどんな勉強をすればいい?私の経験から振り返ってみた!
こんにちは~!看護師兼ライターの白石弓夏(しらいしゆみか@yumika_shi)です!
以前、Twitterの質問箱やリプライで、
「1年目2年目3年目…それぞれどんな勉強をすればいいですか?」
というような質問をもらいました。
私はそこそこ経験があって、新人教育もやっていたこともあるけれど、教員や教育委員などのような役割をやっていたわけではないので、お手本のような正解言える自信はないなぁ…。
というか、学ぶことに正解なんてないですよね。
実際、私はあまり勉強をしてこなかったので、今になってヒーヒーいいながら基礎を振り返るなんてこともあるんですから(笑)
ただし、勉強したものが生かせたか、生かせないか…
知識として覚えただけではなく、実際の処置やケアでどう繋げられたかなど。
看護の現場では確実に前者でなければ意味がないのではないかと思います。
そのために、私自身がやっていた勉強法を紹介!というよりは、
「もっとこうやって勉強しておけばよかったな」
「ここは勉強するのに苦労したな」
など、実体験からそれぞれの段階での勉強法について振り返り、まとめてみました!
1年目の状況と勉強しておけばよかったと思うこと
毎日課題やレポートに追われてそれどころではない時期
1年目の最初のころは新しい職場で先輩に気を使ったり、レポートや課題が多かったり、覚えることが多すぎて勉強をする時間ってあまりないのではないでしょうか?
毎日疲れて帰ってそのまま寝てしまう。
気づいたら夜中だとか…学生の時の実習期間と変わらないじゃん!なんてこともあります。
時間がない中でどうやって勉強する時間を作っていくのか…
以前まとめた記事があるのでこちらも参考にしてみてください↓
常になんでだろう?と考える、わからないことから調べる勉強
まずは先輩などから「明日〇〇疾患の患者さん受け持つから調べてきて」と言われた課題をメインにこなしつつ…
実際の仕事中にわからなかったこと、注意されたことをメモしておいて、調べるといった方法がやりやすいですし、すぐに実践で使えるのではないかと思います。
現場で生かせたときはとても達成感があり、その後の学習意欲も高めてくれるので、私はいつもその方法をとっています。
(11年目になっても、勉強方法自体はあんまり変わらない)
また、明日は腰椎圧迫骨折の患者さんを受け持ち予定の場合。
最低限必要なのは…
腰椎周辺の解剖生理、腰椎圧迫骨折の病態や症状、検査、看護ケアなどについて調べてくるような部分でしょうか。
そこで看護ケアについて、
「ベッドアップ禁止」
「弾性ストッキングやフットポンプを使用」
などと記載されていたら、なぜその看護ケアが必要なのか…まで考え、調べられるといろいろと応用していけます。
ただ病態や手順を覚えるだけではないってことですかね。
また、1年目の特権としては、
わからないことを堂々と聞けること!
これに尽きると思います。
(2年目だろうが3年目だろうが、別に聞いていいと思うんですけどね)
ただ、気を付けなければいけないのは「わかりません」ではなく、「ここまで調べたけど、ここの部分がよくわかりませんでした」と、より具体的に質問したほうが、先輩としても答えやすいです。
あとは、ちょっとした疑問などは、その場で聞きやすい先輩看護師だけでなく、リハビリスタッフや研修医、主治医にそれぞれ聞くこともあります。
その道のプロに聞くのが一番ですし、職業柄とても関係が大事なので、1年目のうちからパイプを作っておきたいものですね(腹黒い笑)
看護技術の勉強でおすすめなのはこれ↓
解剖生理勉強するのにおすすめな本はこれ↓
早いうちにBLSなどの初期対応講習を受ける
院内のBLS講習などもありますが、主催によってかなりバラつきがあるため、私はAHAガイドラインに沿ったプロバイダー講習会のほうがおすすめ。
きちんとテキストがありますし、インストラクターの実技演習が受けられ、より質の高いCPR対応やAED使用などの基礎的なスキルが身につくからです。
これは1年目であっても、CPR患者の対応をしなくてはならない場面もあるからこそ、早めに学んでほしいと思います。
いや、学生からでも全然いい…!
BLS・ACLS・PALS講習会を神奈川・東京で開催 - 横浜ACLS
日本循環器学会 AHA国際トレーニングセンター(JCS-ITC)
他にもPEARSやACLSなど、初期対応の講習はいくつもあります。
2年目の状況と勉強しておけばよかったと思うこと
後輩ができて少し気の緩む時期
ようやく待望?の後輩ができてちょっと余裕ができるというか、気が緩みやすい時期。
自分自身もそうでしたが、先輩としてみていても2年目が一番遊んでいられるような感覚はあります。
(実際、私は超遊んでました…すみません)
しかし、現場では重症患者を持たされることも増えてくるため、このときにもっと勉強しておけばよかったと思うことは多いです。
ケースレポートも2年目でやるところありますよね…。
より応用力やアセスメント能力を鍛えるような勉強
1年目2年目でも基礎的な部分の勉強はしますが、2年目ではより応用力というか、アセスメント能力が求められるというか…
言葉にすると難しいですが、知識量をより広げて深めるような感覚はあります。
また、ケースレポートもあるので、所属部署に関わる看護理論や中範囲理論などの勉強も必然的に活用することになるでしょう。
仕事として慣れてきてなんとなくそれなりに動けるようにはなっても、知識が伴っていないと、このあたりからボロが出てくる可能性大です!
1年目の勉強法をベースに、うまく自分なりに工夫していってほしいところ。
2年目のときにおすすめな本はこれ↓
2年目でなくとも、幅広くわかりやすく学習できます。
病院で診療科ごとの雑誌など定期購読しているところも多いので、そちらもおすすめ。
3年目の状況と勉強しておけばよかったと思うこと
プリセプターや看護研究、委員会に追われる時期
私がいたところは中堅層があまりいなかったので、3年目でも仕事バンバンくるし、新人指導もするし…って感じでした。
並行してリーダー業務もスタート、今まで自分のことで精一杯だったのに、少し周りの動きとかを気にするようになる時期でしょうか。
とにかく忙しくて一年あっという間に終わった気がしますが、その分大きく成長できる一年でもあります。
このあたりで、自分の知識やスキルに慢心することなく、学ぶ姿勢を忘れない人こそぐんぐん伸びてくると思います。
新人指導を通して自分の課題を見つけていく勉強
後輩指導で重要視していたのは、「なぜ」この観察や行動が必要なのかの部分、経験から注意すべき点などを補足して説明することにしていました。
しかし、今まで普通に仕事でやっていたことでも、いざ人に教えるとなるとわからないことがポロポロ出てきます。
けっこうこれがショックだったりしましたね…。
新人指導で間違ったことは教えられない…でも、3年目だからわからないことや自信のないものもある…。
そのため、指導を通して自分の弱点など見えてくるものもあり、そこは1年目のときのように解剖生理から引っ張り出してきて調べることもあったし、先輩に確認することもありました。
それは別に恥ずかしいことではないし、みんな通る道だと思います!
ここを疎かにしないで、一つ一つクリアしていってほしいですね。
3年目のときにおすすめな本↓
いつもと違った視点で学べるきっかけを作ってくれます!
看護師に必要な勉強とは
1~3年目での勉強についてまとめましたが、ぶっちゃけ個人的にはこの順番はあまり関係ないとも思っています。
ただ、解剖生理がわかっていないと、病態や看護の勉強をしても理解するのは難しいので…
その点だけ土台がしっかりしていれば、あとは自分の興味あることや、怒られたこと、わからないことから調べていくようなことも立派な勉強だと思います。
また、教科書を読む、書き出す、ノートを綺麗にまとめる…これらは向き不向きがあるので、別に勉強法はこれに限ったことではないです。
なによりも、私自身が勉強する上で一番大切だと思っていることは…
素直でいること、常に謙虚でいること!
知らないことも知ったかぶりするのではなく、まず自分でその事実を受け止めて、行動する…。
経験年数が上がるほど、なかなか知らないことを恥ずかしいと思って隠そうとしたり、そもそも当たり前になりすぎて気づかなかったりするので、私は素直に受け入れるよう気を付けています。
(ちゃんとできているかは怪しいけどな~笑)
あとは、勉強法も一つだけに頼らないこと。
たとえば、〇〇疾患についての教科書1冊読んだだけで勉強した気になるのではなく、他の教科書や勉強サイト、先輩看護師や医師からのアドバイス、患者さんのリアルな情報など多方面から捉えることも必要です。
ただでさえ、現場では教科書通りにいかない、ケースバイケースの患者さんをみることが多いので、視野は広く観察力や分析力を高めることが大事だと痛感しています…!
私もまだまだですが、看護師をはじめとして医療職は知識と技術のアップデートが必要なので、それぞれ工夫して楽しみながら勉強していきたいものです!
看護師1~3年目におすすめ記事↓