新人看護師が不安な初めての夜勤!夜勤の流れや心構えとは
こんにちは!看護師兼ライターの白石弓夏(しらいしゆみか@yumika_shi)です!
4月入職の新人看護師で、GWを境目に夜勤に入るところも出てくるのではないでしょうか…?
ふと、私が新人のときの日記を読み返すと、体育会系軍隊病院(笑)だったため、4月の21日に深夜デビューしていました。
本当に信じられないです……((((;゚Д゚))))
しかし、日勤業務が少し慣れてきたからといって、夜勤はまた少し別物…!!
夜勤はサポートできるスタッフ人数も少ないため、
新人の私でもちゃんと務まるのか…
夜急変にあたったらどうしよう…
など、新人看護師の不安は計り知れません。
そんな、これから夜勤デビューをする新人看護師に!
夜勤の流れや、先輩看護師として心得てほしいことをまとめてみました。
プリセプターとして初めて新人と夜勤ペアになる人にとっても、知っていてほしい内容でもあります。
※私が在籍していた3つの病院でのことを参考に書いていきます。
新人看護師の夜勤開始基準とは
出典:看護師🎨イラスト集【フリー素材】|看護roo![カンゴルー]
新人看護師がそろそろ夜勤やろうか…となる時期。
これはぶっちゃけ病院や部署ごとに大きく違います。
4月後半~5月前半で入るところもあれば、夏頃、半年経った秋頃としているところも。
なんなら技術チェックテストとかやるところもあるかもです…。
とりあえずは、
日勤業務の基本的な部分が一人でできる
(入院対応、受け持ち業務、部署内の基本的な処置など)
というのがどこも共通の基準ではないかと思います。
そのため、同期全員が一斉に夜勤に入れるとは限りません。
まだ夜勤は入れない…と判断されてしまう可能性もあるということです。
日勤業務をある程度一人でまわれるようになり、何かあれば先輩に報連相することができる…
こうして夜勤デビューへ一歩前進していく流れになります。
夜勤開始の前に夜勤の流れを確認する
夜勤スケジュール、マニュアル確認
まず、最初に夜勤のスケジュールを確認しましょう。
マニュアルでタイムスケジュールが書いてあることが多いですが、そもそもマニュアルがないとかだったらその病院まじでやばいです(笑)
ってくらい夜勤でやる仕事ってけっこうあります。
私がいた病院の一例↓
これは最低限の業務の流れ。
この他にもナースコール対応、おむつ交換、体位変換、トイレ対応、時間で対応するスケールやモニターチェック、点滴管理など細かな業務はたくさんあります。
夜間入院や手術などがあればさらに仕事はパンパン!
なかでも夜勤だけのイベントはよく事前に説明を受けた方がいいです。
(0時の廃液、尿測カウントや破棄、眠前対応、朝採血など)
夜勤デビューから独り立ちまでの流れ
夜勤デビューをして独り立ちまで、数回はプリセプターや先輩とペアを組んで慣らしていくことが多いですが、その回数やペースは病院や部署ごとによって違います。
- 1回目の夜勤では見学がメイン
- 2回目では受け持ち少数から
- 3回目では受け持ち〇人、主体で夜勤をやる
など、夜勤デビューから独り立ちまでの流れも確認しておくことが必要。
先輩がいるから大丈夫という期間ではなく、自分が患者さんをみるという責任感と主体性を持って臨んでほしいところです…!!
初めての夜勤で新人看護師としての心構え
夜勤で起こりそうなことを把握し、イメトレしておく
病院規模や診療科によって、夜勤に起こりやすいことには違いがあるので、前もって先輩に聞いておくとスムーズです。
たとえば、3次救急2次救急、緊急入院があるかないかでも夜勤の流れは大きく変わってきます。
私が新卒でいた小児科は3次救急で夜間入院が多く、しかも喘息大発作やけいれん重積、入浴中の事故など、重症な患者さんが多かったです。
反対に、その後務めた整形外科病棟は夜間の入院はそれほど多くはないけれど、トイレコールや時間ごとの体位変換、おむつ交換などの介助がとても多いといった感じです。
手術患者さんが多い病棟などでは、せん妄・不穏患者さんも多いとか…!
そうした予測できることはあらかじめ頭に入れておき、備えておくことが大切です。
しかし、夜勤デビューしたからといって、すべて一人でやらなきゃいけないわけではありません。
特に新人看護師は「先輩に迷惑かけないように、足引っ張らないように…」と背負いこみすぎてしまう気持ちもよくわかりますが、
完璧にできなくて当たり前。だけど、そのなかでできることを最大限やろう!
くらいの気持ちでいるほうが、いっぱいいっぱいにならずに済むと思います。
そして、先輩がよく言う「何かあったら聞いてね」という言葉。
具体的にどういったタイミングで先輩に声をかけるとか、ここまでは自分一人でできること、ここからは先輩に相談しながらすることなどを事前にプリセプターや夜勤ペアになる先輩に確認できるといいですね。
(本来はプリセプターが積極的にやってほしいところではある)
たとえば、夜の検温後何時くらいに患者さんのバイタル異常がある人は報告するとか、初めて使用する薬剤や処置のときには必ず声をかけてダブリングとか。
たぶん当たり前のことなんだけど、夜勤でバタバタしているとタイミングを逃してしまってズルズル…
って気持ちが出てしまうこともあり、それがインシデントに繋がるのでとても危険なのです…!
日勤業務で不安なことは夜勤デビュー前に解決
出典:看護師🎨イラスト集【フリー素材】|看護roo![カンゴルー]
日勤業務が完璧でなくても夜勤はこなすことができますが、日勤で「あれ?」と疑問に思ったことや、間違えやすいことなどは夜勤デビュー前に解決させておきましょう。
夜勤はただでさえスタッフ人数が少なく、日勤のように手取り足取り教えてくれる余裕がないからです。
知識やスキルの復習はもちろん…
自分一人ではまだできない処置や検査などがあれば、日勤で行えるように先輩に相談したり、自分から機会を作っていくことも必要です。
(このあたりもプリセプターが積極的にやってほしいところ)
夜間の眠気対策、仮眠準備を万全に
夜型タイプの人にとっては夜勤はとても居心地のいいものですが、
夜遅くまで起きていられない…
仮眠で眠れるか心配…
という新人看護師の不安も多いです。
だいたい、初めての夜勤は緊張で眠れない…というパターンの方が多い気がしますが、眠気が襲ってきてしまった時の場合に、対処できることはいろいろあります。
カフェイン摂取、ストレッチ、クール系目薬、ガムやフリスク、ツボ押しなど…
反対に、夜中の休憩時間では1~2時間くらいの仮眠があります。
仮眠室でパッと寝てパッと起きられればいいですが、新人看護師のうちはそれも思うようにいかず、
仮眠時間全く眠れなかった!
or
寝過ごしてしまった!
という事件はよくあるあるです(笑)
(だいたい同期に一人はやらかしたエピソードあり)
夜勤の仮眠対策についての詳細は日本看護協会の資料にもあります↓
夜勤中に60分の睡眠をとると、夜勤前に180分以上の睡眠をとるのと同等に夜勤後の疲労抑制効果を持つことが示されています。
引用:https://www.nurse.or.jp/nursing/shuroanzen/jikan/pdf/kamin.pdf
先輩たちでは、いろいろと睡眠グッズをうまく活用している人も多いので、自分に合う対策を見つけられるといいですね…!
これもまた今後記事にまとめます。
スケジュール管理、実際の動きを整理
新人看護師最大の悩みともいえる、スケジュール管理や優先順位うんぬん…
ここでは語り切れない(笑)
まず、準備する段階のものとしては、自分なりにワークシート(電子カルテであれば、患者情報などが簡単に載ったもの)などを活用する方法がスタンダードでしょうか。
時間で動くスケジュール管理と、業務を忘れないようにするためのメモ、申し送り内容をまとめておくなどさまざまな用途があります。
私の場合には、時間でやらなければいけないことを時間軸のところへ記入し、患者情報、指示、処置、検査などで項目をわけてまとめていました。
このあたりも日勤で働くうちから自分がやりやすい方法などを見つけておけるといいですね!
詳しくはまたブログ記事でまとめようと思います。
新人看護師が初めて夜勤をする際に気を付けること!
初めての夜勤でいろいろと不安や緊張があるなか…新人看護師にこれだけは事前に気を付けてほしいこと。
- 夜勤で起こりそうなイベントを把握し、イメトレ!
- 日勤業務の不安は夜勤デビュー前に解決!
- 眠気対策、仮眠準備を万全に!
- スケジュール管理、実際の動きを整理!
毎日バタバタしてあっという間に夜勤の初日になってしまった!(たぶん私はそんな感じだった)ということはよくあるので…
どれだけ事前に準備できたからで、少ないペア夜勤のなかでも少しは余裕を持ってできるはず…!
いいスタートを切れるよう頑張っていきましょう(^^♪
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