新人看護師でも楽しく勉強できる?勉強法とおすすめサイトや本を大公開!
4月、それは新しい季節。
新人さんの多くは最初の数日間~1週間、入職オリエンテーションと称して、病院の理念やら社会人としてのマナー・接遇、看護技術などを学ぶことでしょう。
そう、そのときはいいんですよ。
わ~本当に看護師になるんだ~!
みたいな感じでけっこう楽しいですから。
お互いに採血しあったり、吸引しあったり…同期だけで集まってワイワイできるいい思い出(笑)
しかし、問題は病棟配属になってからや!!
みなさんを脅かすわけではありませんが…
私の10年前の日記を見てみると、病棟配属になってから1週間後くらいに、まず怖い先輩に洗礼を受けていました。
これはなに?
どうしてかわかる?
見てるから一人でやってみて
今までやったことあるんでしょ?
怒涛の質問攻めと見張られているプレッシャー。
ただでさえ勉強嫌いなのに、毎日うんうん唸りながら調べものしていたようです。
(もう昔すぎて記憶はほぼありません)
しかし、今の時代!!!!
教科書や参考書以外にもネット上でわかりやすい勉強サイトやアプリもたくさんあります。
私が新卒のときにもこんな風に選択肢がいっぱいあれば良かったのに…と正直羨ましい気持ちです。
それを使いこなさないわけにはいかない!!
逆に言えば、いろいろありすぎて、よくわからないという悩みもあるかもしれませんね(笑)
そんな新人さんにとって、どうやって勉強したらいいかわからないとき、思うように勉強が進まなかったときなどに参考になるかもしれない(笑)
私が実践する勉強法とおすすめサイトや本を紹介していきます!
オリエンテーションが終わり、病棟配属スタートになってから、ぜひ活用してみてください!
新人看護師が誰でも抱える勉強の悩み
どこから勉強したらいいかわからない
国家試験終えたばかりなので、勉強法が全くわからないわけではないのだけど、学生のときみたいな勉強とはちょっと違うことが多いですよね。
さらに毎日やること覚えることが多すぎてどこから手をつけていいかわからない、どこが優先順位が高くて、重要なのかもわからないみたいな。
実践も交えてのものなので、机に向かって勉強するだけではないこともありますね。
このあたりの悩みが出ないように、先輩看護師としてはポイントを絞って教えてあげたり、参考になる教科書を貸してあげたり…
と、そんなことができればいいのですが、優しい看護師ばかりじゃないっていうのが悲しい現実。
毎日疲れてしまって勉強する時間がない
よく新人さんで、
昨日調べてきてって言ったところ調べられた?
すみません…昨日疲れてそのまま寝てしまって、あまり調べられませんでした。
っていう会話を見かけます。
これ、毎日この状態だったらさすがに私もキレるのですが(笑)
最初のころなんかは、病棟に毎日来るだけでもかなりのプレッシャーでストレスだし、家に帰ったらそのままベッドで寝ちゃったというのは、すごく想像つきます。
(たぶん私もそうだった)
だからといって、「勉強できなくて仕方ないよね」では済まされないわけで…
- みんなどんなふうに時間を使ってやっているのか?
- 実際どのくらい勉強しているのか?
と気になる人もいるのではないでしょうか。
あとで、私が実際にやっている勉強法をご紹介します!
勉強の悩みに対する解決法
どこから勉強したらいいか素直に聞いちゃう
私が思うのは本来、新人さんから「どこから勉強したらいいかわからない」って言葉が聞かれるってことは、先輩が適切な指導や伝え方をしていないのではないかなと思います。
特にプリセプターの先輩も指導するのは初めてなので、最初からうまくいくわけではないです。
ここは新人さんからも、
〇〇の疾患について、病態生理と術式、その看護について調べてくればいいですか?
うちの病棟ではどんな術式が多いですか?
と、勉強する範囲を確認したほうがいいということです。
優しい先輩であれば、さらにポイントを教えてくれるかもしれないですね。
怖い先輩の場合には、
そんなの自分で考えて!
と言われるかもしれませんが、全体像が把握できていないのに、重要なところを自分で考えて勉強しなければいけないってめっちゃ大変なことだし、超ストレス。
なので、誰か別の先輩にポイント聞いた方がいいです(笑)
その方が間違った方向で勉強しなくて済みます。
勉強する時間がないではなく、自分で作る
新人さんで勘違いしている人も多いかもしれませんが、国試の勉強みたいに、働いてからも毎日何時間も勉強するのは不可能です。
たとえやる気があっても身体を壊してしまう危険があるので、私はせいぜい2時間くらいまでじゃないかと思っています。
(やってる人はやっているんだろうけど、長続きしない)
元々コツコツと毎日1~2時間勉強できる人ならいいですが、私みたいになかなか勉強する気がおきない、三日坊主になる人には、以下のような方法もあります。
- 休日に一気に勉強する
- 家ではなく病院で勉強する
誤解しないでほしいのは、普段は全く勉強しなくていいのかというと、そうではありません(笑)
普段は答えられなかったことやちょっとした課題をやる、休日で何時間!と気合を入れて勉強するとメリハリをつける方法です。
また、病院で勉強する方法。
大学病院や総合病院勤務であれば、専用の図書室完備なところも多いはず。
そこには、診療科ごとの教科書や看護の専門雑誌など置いてあります。
家に帰ってやらないなら、定時に上がったあと、1~2時間そのまま勉強して帰るって流れです。
入職して最初の1か月くらいは特に、残業なしで定時で帰る!みたいな期間なので、その時期に勉強しておかないとあとで大変なことになります(笑)
家に帰るとベッドに寝転んでしまう、テレビやゲームをやりたくなってしまう誘惑に負けそうになりますが、図書館にいれば誘惑はありません。
個人的にけっこうおすすめです。
私が実践していた勉強法
勉強する場所を決め、うまく周りを巻き込む
超普通だった私がどんなふうに新人時代過ごしていたか。
新人のときは、毎日病棟に行って帰ってきたら布団にダイブ!!みたいな生活でした。
そして、休日は遊ぶという…何も参考になりませんな(笑)
でも私の場合は、家で全く勉強できない子だったので、もっぱら病院の図書館派。
その日やったことで分からなかったことを、同期と一緒に調べたり、なんなら先生に質問して教えてもらったりしていました。
同期も同じレベルで成長していく仲間なので、意見交換みたいなことも。
この処置するときは○○に注意してって言われた!
こんなことで怒られたよ!
など、お互いに経験したことを話すことで、同じ間違いはしないで済みますからね。
特に怖い看護師に関しては、
私もあの人にめっちゃ怒られた!意味わからないよね!
と言い合うだけでも気持ちが楽になったりします。
あ~私だけじゃなかったんだってね…愚痴大会にならないようにだけ注意!
(同期と馬が合いそうな場合に限る笑)
悔しい気持ちを原動力に勉強する
怖い先輩に言われたことでむかついたこと、悔しかったこと…
私は変なところで負けず嫌いなので、
興味あるから勉強しよう♡
なんてことは、まったくせず。
今に見てろよ!見返してやるからな!!! 地べたを這いずり回ってでも…
っていう…(笑)
怒りや悔しさを原動力にしたほうが私の場合は勉強できたし、なんなら達成感がやばかったです。
今日質問攻めされたけど、全部答えてやったぜ!!!ハッハッハッ!!
みたいな。
ほんと可愛くない新人時代でしたが、プリセプターの先輩にはよく甘えていましたね~(笑)
何を原動力にするかは、人それぞれタイプが違うので…
面白そう・興味のある分野から勉強する人、疑問に思ったところから解決していく人ももちろんいいと思います!
じゃあ、実際どんな方法で勉強するのか…
私がおすすめするサイトや本を紹介します!
新人看護師におすすめする無料の勉強サイト
解剖整理など基礎知識がわかりやすいサイト
国試の勉強でも活用していた人いるかもしれませんが、ナースフル疾患別シリーズは診療科別になっていることと、入門編って感じで新人看護師におすすめ。
パステルカラーで可愛い雰囲気のサイトだけど、ポイントも図も大きく入っていてわかりやすい。
アプリでもあるので、昼休みにちょっと確認したいときにも便利ですね。
新人看護師のちょっとした疑問に答えてくれるサイト
実際に働きだして「なんでだろう?」という疑問にベテランナースが丁寧に答えてくれるハテナース。
こちらも診療科別にわかれているし、現時点で疑問はなくても、「へぇ~そうなんだ!」って根拠がわかる楽しさを発見できると思います。
勉強のいいきっかけ作りになりそう!
新人看護師でなくとも、病棟異動や転職で診療科が変わった時にも役立つ。
教科書ばかりの勉強に飽きてしまったときに、気分転換に読みやすいサイトです。
看護技術を目で見て覚える動画サイト
看護技術や手技を勉強したいけど、なかなか教科書開くのは億劫だし、練習できる機会も限られているし…という場合。
看護roo!には、看護技術動画があります。
それぞれ5分くらいなので、ちょうど勉強の合間に確認する感じでみるのがいいです。
病院でも「ナーシングスキル」「eナーストレーナー」とかの動画講習もありますが、いかんせん堅い感じなんですよね…
実際の看護師の動きが見れるって、イメージが湧きやすいので便利。
そして、私がたまにライターとして執筆しているこちらでぜひ息抜きを…(笑)
看護師のWebマガジン【ステキナース研究所】 | 看護roo!
新人看護師におすすめする看護・医療系の本
解剖生理系
- 病気がみえる
これは国試のときに買っている人もいるかもしれませんが、実際に就職してからも、ドクターでも買う人多いですよね。
解剖生理勉強したいなら、まずこれ。
オールカラーで細かい部分まで見やすいです。
特に手術時など、どのポイントからアプローチして…とか想像しながら勉強するときめっちゃ使えます(笑)
↓私は整形外科が好きなので。他にもシリーズはいっぱいで集めたくなる。
- のほほん解剖生理学
これは後輩ちゃんが持っていた本なんですが、ガチで勉強したい人はちょっと物足りないかもしれない。
でも、解剖生理苦手なんだよな~って人が入門編みたいな感じで読むのには、イラスト多めでたとえ話とかも入っているのでわかりやすい。
ベッドでゴロゴロ寝ながら漫画感覚で勉強できそうです。
アセスメント系
- フィジカルアセスメントがみえる
看護学生や新人さんがよく怒られるフレーズ。
「アセスメントできていない!」
特に、フィジカルに関するアセスメントは最初に身につけておきたいところ。
これ持ってる人、学生でも看護師でも本当に多いですよね。
看護技術
- ズルいくらいに1年目を乗り切る看護技術
新人さんだけではなく、プリセプターで指導する3年目あたりで持っている人もいます。
イラスト図解付きで、ベテランの知恵袋的な部分が一緒につまった本。
お守り代わりにそばに置いておきたい…。
薬剤関連、対人関係など
- ナースのための基本薬
「今日の治療薬」持ち歩いている先生とかよくいましたが、看護師がよく使う薬がまとめられているこちらの本がわかりやすいです。
勉強するというよりかは、ロッカーとかに入れておいて、さっと簡単に確認できる感じの内容。
- 薬がみえる
さらっと薬の効能などを調べるためではなく、じっくり薬の勉強したい場合にはこれ。
病気がみえるシリーズの薬版。
それぞれ薬理から病態に繋がっているので、診療科ごとにはなっていますが、看護師のみならず研修医や薬剤師などでも参考にしている人みかけます。
- 看護師のためのアドラー心理学
心理学で有名なアドラーの入門編。
看護師目線で書かれているので、看護師として人間関係に悩むとき、うまく思うようにできない自分に落ち込むときに読んで味方にしたい一冊。
看護師の体験談も入っていて、自分に置き換えて読めるのがいい。
ポケットブック
- 整形外科ナースポケットブック
勉強グッズとは少しちがいますが、こうしたポケットサイズに入る本を持っていたこともありました。
なにかわからないときに、いつでもスマホを見られるわけではないので。
これは整形外科ですが、ほかの診療科のものもあります。
- おたすけ看護ナビカード
さまざまなスケールなどは暗記物になりますが、覚えることが多すぎて忘れちゃうんですよね。
そんなときにさっとポケットから取り出せるし、自分の病棟で使いそうなものでカスタムできるので、最初の1年目のときには重宝していました。
まとめ
国試のときのようにレポートいっぱい書き込んで、暗記してという勉強法は看護師になってからはあまり必要ありません。
看護師として必要なのは、知識やスキルを詰め込むのではなく、自分の一つ一つの行動に根拠を持って、理解しているかということです。
そのため、教科書だけの勉強ではなく、ネット上のサイトやアプリ、動画などをうまく活用していって、自分なりに理解できる方法を見つけてほしいと思っています。
ぶっちゃけ…私も学校の勉強は嫌いでした。
現場では、国試やテストのように答えがないこともありますが…
勉強した内容が実際に目の前の患者さんのために生かせる、学んだことが繋がっていく感覚を知ると、どんどんモチベーションがあがっていきます。
みなさんにも、学ぶことがただつらいものではなく、こうした看護師として学ぶことの楽しさを知ってもらいたいです。
私は、現場で働く先輩看護師として、ライターとしてもただ指導するだけでなく、そうした楽しさも同時に感じられるようなサポートをしていきたいと思っています。
一緒に頑張っていきましょ~!!