看護師の給料は働く場所によってこんなに差がある?私のお給料大公開!
こんにちは!看護師兼ライターの白石弓夏(しらいしゆみか@yumika_shi)です!
今まで転職5回と、派遣やらパートやらでいろいろなところで働いてきた私ですが、ちょいとここで生々しいお給料の話をします。
ハッハッハッ…( ´艸`)
だって!!!
看護師だって仕事。
もらえるもんもらえないと頑張れないですよね!?
私もかつて、ほぼボーナスのために生きていました(笑)
看護師のキャリアや転職を考えるなかで、どうしても考えてしまう給料のこと。
看護師の給料って病院や住んでいる地域によってかなり違うことを、何度も転職をして身に沁みました。
その経験から、みなさんにも給料について知ってもらいたいので…
私の今までのお給料を一挙公開!
身を削りすぎ(笑)
今後転職するにあたり、給料の項目でどこを注意していくか…
私がいままでの転職で気を付けていたポイントを含めてご紹介します!
看護師の給料の相場とは!?2018年版の平均年収
看護師の平均年収は…
478万2700円
平均年齢39.3歳
地域差ではなんと東京が年収トップではなく、京都の541万4000円が1位!
次いで東京の532万3000円、山梨の524万円となっています。
引用:看護師の平均年収478万円!給料データを大調査【2018年版】|看護roo![カンゴルー]
まずはこのことを念頭に置いてもらいつつ、私の実際の給与について一つずつ紹介していきましょう!
働く場所によって収入の違い!今までの給料を大公開!
新卒~看護師3年目:地方の公立病院(900床以上)の場合
基本給約21万円
看護業務手当8,000円
夜勤手当34,000円(4回準夜勤16,000円、4回深夜勤18,000円)
その他残業代約8,000円
→月収約26万円
*手取りにすると21万円前後
賞与4ヶ月(夏・冬)、業務手当1ヶ月(3月)
⇒年収約417万円(賞与5ヶ月込み)
*夏と冬のボーナスで手取りは約30万円ずつ
一番最初のボーナスは約6万円
この病院の良いところは、業績がいいと3月に臨時ボーナスが出ること。
約1ヶ月分は出ていたので、春の自動車税の時期にとても有りがたかったです!
(田舎は車がないと死にます)
病院の寮に住んでいたので家賃は1万円、電気代だけ自己負担。
昼は食堂で200円前後のごはんを食べていたので、給料はそこまで高くなくてもそこそこ遊べて貯金できました。
(現に1年目のときは1年で100万貯金)
休みはカレンダーの土日祝日分の休みがあり、夏と冬に3日ずつ公休の取得が可能。
だけど、有給はあまり使えなかった記憶があります…。
残業は毎日1時間以上、申請できたのは一部のみ。
とにかく3交代の日勤深夜がきつかったです。
3年目の退職時には、手取りで35万円ほど退職金が出ました。
(地方公務員に該当)
看護師4年目:地方のリハビリ病院(300床未満)の場合
基本給約26万円
夜勤手当円24,800円(4回夜勤)
その他残業代約5,000円
→月収約29万円
*手取りにすると23万円前後
賞与4ヶ月(夏・冬)
⇒年収約452万円(賞与4ヶ月込み)
*4月入職してすぐのボーナスは手取りで約12万円
12月のボーナスは手取りで約35万円
この病院の良いところは、基本給が高いこと。
夜勤手当は安かったけど、基本給が高いので、ボーナスがまあまあもらえます。
ほかにも、残業もほぼなし。
当時では珍しく2交代3交代か選べるシフトでした。
私は前々から2交代をやってみたかったので、ここで初めて2交代へ。
こちらでも寮に入っていたので家賃は1万円、光熱費は別。
休みは同じくカレンダーの土日祝日分の休みがあり、夏に6日公休が取れるけど、入職した年は3日まで。
病院自体が古いので、紙カルテでいろいろアナログな感じでした。
処置はあまりなく、療養・生活援助がメイン。
入浴介助は機械浴がなかったので、リハビリ含めかなりハード。
(この時点でもけっこう腰痛めていました)
紙カルテとかアナログな感じが嫌で、若くて辞める人はちらほらいたけど、結婚して子どもできてからの出戻り組が多かったです。
みんな、基本給が高いからって言っていました。
結局、私はプライベートの方でいろいろあり(笑)
このままじゃあかん!と思って、急性期の病院に転職しました。
看護師5~6年目:地方の総合病院(300床未満)の場合
基本給約23万円
職務手当16,000円
夜勤手当円65,000円(5回夜勤)
その他残業代約5000円
→月収約31万円
*手取りにすると24万円前後
賞与5ヶ月(夏・冬)
⇒年収約480~490万円(賞与5ヶ月込み)
*4月入職してすぐのボーナスは手取りで約1万円
その後ボーナスは手取りで約40~45万円(査定により変動)
このとき活用したのはこちらのサイト!
1か所2カ所目に比べると、少し都市部に近い地域の病院。
この病院の良いところは、夜勤手当が高めなのと、皆勤手当で月1万円がプラスされること。
借り上げアパートは新築で広く、家賃は半分病院持ちで月の支払いは3万円、光熱費は別。
それなりに遊んで暮らせていました。
休みは同じくカレンダーの土日祝日分の休みがあり、夏に公休3日取れるけど、有給はほとんど取れず。
病欠すると有給として使われることも。
ボーナスがけっこうもらえていたので、一気に貯金したり、旅行したりしていました!
しかし、病棟自体とても忙しかったので毎日残業1~2時間は当たり前にもかかわらず、ほとんど残業申請はできない状況でした。
若手看護師が多くて中堅看護師へのしわ寄せがどんどん来て、できる先輩はみんな2年周期で辞めていく…。
私は今の旦那と一緒に住むためにこの病院を辞めましたが、それでなくともずっと居続けたかは怪しいところです。
看護師7年目:都内のリハビリ病院(200床未満)の場合
基本給約24万円
地域手当30,000円
夜勤手当円75,000円(5回夜勤)
→月収約34万円
*手取りにすると26~27万円前後
賞与4ヶ月(夏・冬)
⇒年収約530万円(賞与4ヶ月込み)
*4月入職で試用期間いっぱいで退職したのでボーナスはなし。
都内に来たからには「年収500万以上!」と意気込んでいましたが、一般的な総合病院であればこのくらいのレベルのところは探せば多かったです。
(経験5年以上あればね)
しかし、ここの病院で一番ネックだったのは休日がカレンダー通りの土日分しか休みがないこと。
祝日の分はないため、月平均8~9日の休みです。
今までいた病院は祝日含めて休日が多い時には13日ほどあった月もあるので、休みが少ない感覚でした。
(ここは私の調査不足)
残業はほぼなし。
処置は少なくリハビリ、生活援助メイン。
スタッフの年齢層も高めで古い体制のままやっている状況でした。
若い人がいなくて、入浴介助の担当ばかりやらされ、腰痛悪化。
なかなか納得いかないことが多く、試用期間の区切りですぐに退職しました。
看護師8年目:都内の専門病院(30床以下)の場合
基本給約16万円
職務手当50,000円
地域手当30,000円
夜勤手当円48,000円(4回夜勤)
→月収約29万円
*手取りにすると23万円前後
賞与3ヶ月(夏・冬)
⇒年収約400万円(賞与3ヶ月込み)
*ボーナスは手取りで約20万円
年収500万円なところから100万円ダウンの病院にうつったわけですが…
ここの病院の良かったところは、業務負担が少ないこと。
(腰痛悪化もあって、自立度が高いところへ)
小さな病院でも新しい医療機器などを採用し、これからどんどん大きくなる将来性があった病院だったので、給料だけにこだわらず決めました。
ここも休日は週休2日の土日分のみ。
忙しいと外来へ手伝いに行くこともあり、このあたりはクリニックのような雑務がありました。
職場自体とてもいい雰囲気で、仕事にもやりがいを持っていたけど、ここでは強烈な派遣のオツボネとバトル勃発。
結局、腰痛も悪化し続けて動けなくなったため退職へ。
転職したいときには給料のここに注目する!
地域や病院ごとによって給料の相場をみる
これまでの看護師の給料について公開しましたが、病院ごとに全く違うのがわかったかと思います。
これが都市部と地方になると、またさらに相場や手当などが変わってきます。
そのため、住んでいる地域や病院の規模などによって相場がどのくらいなのかは把握しておいた方がいいでしょう!
給料がいいところがいい病院とは限らない
転職サイトで職場を選ぶときに、どうしても目につく「高給与」の文字!
しかし、個人的に給料がいいところは、何かしら理由がある可能性が高いということがわかると思います。
私の転職経験からいうと…
- 休日が少なく、業務が忙しい、身体的にハード(介護度が高め)、民間・私立大学系病院では給料が高い傾向
- 業務量はそれほどではない、自立の人が多い(介護度が低い)、国公立系、ブラックなところでは給料は低い傾向
一概に高給与のところはダメとは言えませんが、なぜこのお給料が出せるのか、その理由を深堀りしていく必要はありそうです。
また、ほかに給料に関する項目で、私個人として重要視しているところがあります…!
年収や月収、夜勤手当だけに惑わされない
よくあるのは、年収や月収、夜勤手当だけを見て食いついてしまうこと。
昔の私ですね(笑)
まず、転職サイトや病院のホームページに載っている年収や月収の数字はMAX金額だと思っていた方がいいかもしれません。
住宅手当や扶養手当などもろもろ込みで記載されていることが多いからです。
基本給とそのほかの手当が、どのようにプラスになっているかよく確認しましょう!
よくあるのが「月給40万」と謳っておきながら、年俸制というパターン。
年収にしたら480万円で前の年収と大して変わらなかったということもあります。
年俸制のほうがいいという人やボーナスありのところで、ボーナスを一気に貯金にまわす人と好みはわかれるかもしれませんけどね。
また、夜勤手当の上乗せで給与がいいように見えますが、夜勤を減らされたら新卒の給料レベルというところも多いです。
このままずっと夜勤をやり続けるわけじゃないですからね…。
…などなど、給与の内訳はきちんと確認しなくちゃダメですよ~!
経験者は語る(笑)
経験年数に応じてどの程度昇給するか確認
基本給はなかなかいいけれど、看護師5年目と10年目、15年目の基本給がほぼ変わらない!というところもあります。
基本給や昇給額に上限をお設けているところもありますし、ふたを開けてみればあらあら…という悲しい現実。
看護師は特に役職などが多いわけではないので、昇給額が少ないところでは長く働いても若手と変わらないなんて、やってられないですよね。
退職金があるか、在籍何年でもらえるかも確認
私が今までいたところは短い期間で辞めてしまったので、退職金はあまり出ませんでしたが、在籍1~5年以上で退職金が出るところなどさまざまです。
しかし、それは大きな総合病院での話。
小さな病院やクリニックなどの場合には、月給こそ悪くはないけれど、退職金なしというところもあります。
自分で計画的に貯金できている人ならいいですが、将来的なことも考えると退職金ありのところも検討する必要がありそうです。
都内などは地域手当がついているか確認
たとえば、関東の田舎にいたときはなかったのですが、都内に来てから地域手当というのがつきました。
これは、都会の物価が高い場所、僻地や離島などの地域で働いているとつく手当なのですが、病院などによって金額に差があったりします。
地域手当以外にも、都市手当、調整手当などという名前のところもあるそうです。
そのほかの手当
皆勤手当は、最近よくみるようになった手当の一つです。
ほかにも結婚出産手当、研修参加手当、TOEICスコアによる手当とかいろいろ工夫されているようです。
これらの手当はいろいろありすぎると、何が自分にとって転職で重要視するのかわからなくなってしまうかもしれないので、自分の強みや、何を優先的にするか整理する必要があります。
転職を繰り返すと年収アップでも損をすることに
私の経歴をみているとおわかりだと思いますが、短い期間での転職が多いです。
すると、年収◯◯万アップ!といっても、1年で辞めてしまえば、ボーナスなどは全額支給されませんし、トータルすると損というケースもあります。
目先の年収アップだけにとらわれず、年単位で計画して転職の前後のことも考えてほしいと思います。
全然、人のこと言える立場ではないのですが(笑)
転職は自分に合った働き方について見直すいい機会!
給料がいい病院!といっても、これだけいろんな病院があり、給料のシステム、手当などが違います。
病院の環境や人間関係だってバラバラ。
最悪、転職をしないとわからないこともあるかもしれません。
今後は、看護師の就職や転職も今までのように引く手あまたとはいかず、シビアになってくることも考えると、給料だけにこだわった転職は厳しいものになります。
また、その人によって、ライフスタイルによって重要視したい給料のポイントは違ってくるのではないでしょうか?
看護師として転職を通して、今一度どこでどう働くことが自分に合っているかを見直すいい機会にしてみてください!
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