看護師が苦手な報告や申し送りのコツ!スムーズにできるためには?
看護師兼ライターの白石弓夏(しらいしゆみか@yumika_shi)です!
実はこの前仕事で…。
地味に報告や申し送りが長いな~と途中で寝そうになったことがありました。
こてん…♡
新人さんなどでも、報告や申し送り苦手!という人多いですよね。
さらに、おしゃべり好きな人なんかは井戸端会議のような内容が入ってきて、これまた聞きづらいという…。
(個人的に面白い申し送りは好きなんですが笑)
私の経験上…
看護師は忙しく、せっかちな人が多いので、ダラダラ話をしていると
で?だから?
結局何が言いたいの?
となってしまうのです。
新人あるあるーーー!!!
なんで、新人の頃ってうまく報告できないんだろう?といろいろ考えてみたら…
今まさしく!
ライターとして文章を書く中で大切なことと、報告の流れって共通するじゃないか!
と思ったので、さっそくまとめてみました。
これで、報告や申し送りのストレスが少しでも減りますように!
- 看護師の報告や申し送りのコツは、I-SBARを活用する
- 記事を書くときにも一番伝えたいポイントは重要
- 新人看護師でも報告や申し送りで一番伝えたいポイントはわかる?
- 続きが気になる報告や申し送りで聞き手のストレスを減らそう!
看護師の報告や申し送りのコツは、I-SBARを活用する
私が新人の頃にはなかったけど、最近は『I-SBAR』などの報告手法が用いられることも多いです。
かといって項目が多いので、全部覚えるのは大変かも。
なので、私はシンプルに「一番伝えたいポイント」を最初の方に言うようにしています。
I-SBARとは…
I:Identify(報告者、対象者の同定)
S:Situation(状況、状態)
B:Background(背景、経過)
A:Assessment(評価)
R:Recommendation(依頼、要請)引用:「何のためにその報告をしているのか?」を考える|SBARを使った新人ナースのホウレンソウ(報連相)|看護roo![カンゴルー]
この順でリーダーへの報告をしてみると…
「201号室のAさん(I)」
「ドレーンからリコール(髄液流出)みられています。頭痛やめまい、悪心などはありません(S)」
「〇〇術後(腰椎疾患)1日目で、午前中ドレーンからは血性の流出〇〇ml、午後に確認するとリコール含めて〇〇mlでした(B)」
「ベッド上リハ後からなので、ドレーンの位置がずれたのかもしれません。その後、医師の指示通りにドレーンクランプ。ベッド上安静をとっています(A)」
「担当のB先生へ報告お願いします(R)」
みたいな。
(すみません、いつもの整形外科ネタで)
私がここで一番伝えたいポイントは「リコール出てるじゃん!やばい!」ということ。
なので、I-SBARに沿いつつ最初に言うようにします。
忙しいリーダー看護師などは、(S状況、状態)を聞いて緊急なことなのか、重要なことなのか、ある程度判断します。
その後の補足情報(B背景、経過)(A評価)(R依頼、要請)を聞く気になってくれるかは、(S状況、状態)にかかっていると私は考えています(個人差はもちろんありますが笑)
ここで、先日の寝そうになった報告や申し送りを振り返ると…
「201号室のAさんが、今朝は何もなかったんですけど、昼頃には…リハビリの後には…今の症状は…」
と患者さんが話したことをそのまま時系列で話をするんです。
この報告を受けたとしたら途中で、
で?だから?
と思いますよね…!?
報告や申し送りでは、話のオチみたいに最後まで肝心な部分をとっておく必要はないと思います(笑)
聞き手に遮られる可能性大!
優しい看護師が聞き手で相手が新人であれば、
患者さんの症状は?バイタルは?
など助け舟を出してくれる人もいますが、そんな余裕はないことが多いです。
記事を書くときにも一番伝えたいポイントは重要
この報告の流れって、ライターをしていても共通しているところあるな~と思う部分で。
私が主に記事を書いているWEBサイトの場合。
タイトルと最初の冒頭文で、読者は
あ、これ読みたい!
と続きが気になるかそうでないかに分かれるので、かなり重要な部分といわれます。
(他の媒体はまた違ったポイントがあるかもしれませんが)
冒頭文に結論までは書かなくとも、記事の「一番伝えたいポイント」を持ってこなくてはいけません。
いつも記事を書くときは頭を悩ませている部分…。
まさかライターでの知識が、看護師としての報告の流れでも生かせるとは…
ちょっと驚きです(笑)
新人看護師でも報告や申し送りで一番伝えたいポイントはわかる?
そもそも…
「一番伝えたいポイント」
もよくわからないっていうのは、新人あるあるかなとも思います。
文章を書くときも、なかなか一つに絞るのは難しいです。
私個人としてのシンプルな考えは、
これだけは伝えないとやばい!(語彙力)
ということをイメージ。
看護師でいえば、異常値や患者さんの症状などが当てはまります。
他のごちゃごちゃしたことは、一旦後ろに置いておき…あとで引っ張ってこられるようにスタンバイ。
また、新人はバイタルや観察項目でなにかが変、異常なのはわかったけど、
「結局これは何が起きているんだろう?」
「これからどうしたらいいんだろう?」
ということまでは考えられない。
考え方がわからないかもしれません。
それでも、新人のときには、まず異常だと気づいて報告できることが大切なので…
I-SBARの(A評価)(R依頼、要請)の部分は不足していても仕方ないと思います。
そこは先輩がアドバイスしながら、一緒に考えればいい部分ではないでしょうか。
続きが気になる報告や申し送りで聞き手のストレスを減らそう!
報告や申し送りが苦手な人は、時系列でそのまま起こったことを話して長くなってしまったり、順番がごちゃごちゃになったり…
関係ない話題に広がることもあるので、「一番伝えたいポイント」が頭の中で整理できていないことが原因です。
こうしたことは、実際に業務の場面でも影響するような気がします。
一貫性がないケアをしたり、あちこち手を出して仕事が終わらなかったり…
人のことを言える立場ではないのですが…(笑)
しかし、「一番伝えたいポイント」に焦点をあてて考え、I-SBARに沿って報告することで、続きが気になる、聞いてもらえる流れができます。
私はこれで、突っ込まれない報告、申し送りがスムーズにいくのではないかと考えます。
報告がスムーズにいくことで、聞き手のストレスや伝達ミスも減ること間違いなし…!!
難しいことをうんうん考えて悩んでも、実際にうまくいくコツは意外とシンプルなものかもしれないということです。
もし、報告や申し送りで悩んでいる人がいたら試してみてください!
私も引き続き気をつけていきます…!!
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